山陽西二見駅から徒歩5分の歯医者、河田大人こども歯科クリニック、院長の河田です。
先日、口腔内写真用のカメラボディ、レンズ、ストロボが届いたのでセッティングしました。
歯科治療をするにあたって、資料はとても重要です。特に虫歯や歯周病など歯科疾患のほとんどは生活習慣病なので、「以前からどのように変化したか」は診断や治療計画において非常に重要です。
口腔内写真を撮ることでより正確な診断ができ、治療の過不足をなくすことができます。
口腔内写真の規格化
口腔内写真は、写っていればなんでもいいのではなく、倍率や撮り方を規格化することが重要です。撮影条件が変わってしまうと、口腔内の状態を比較することができなくなるからです。
虫歯の色、歯茎の赤み、腫れ具合など正確に診断することのできる、写真を撮る必要があります。
カメラのセットアップ
口腔内カメラの購入方法は大きく分けて2つあります。
①口腔内カメラ専門メーカーから購入する
②市販のカメラやレンズを組み合わせる
専門メーカーから購入するメリットは、届いたその日から撮影することができることです。初心者でも使いやすいように設定されているため、カメラ本体の知識がなくても規格化された写真を撮ることができます。また、サポートがしっかりしているため、修理の対応も電話一本で引き受けてくれます。
欠点は拡張性がないことと、カメラの選択肢が少ない分、費用が高くなることです。また故障すると修理のためメーカーまで郵送しないといけないので、かえって修理に時間がかかってしまうことも多いです。
現在の半導体不足の影響で、購入時の納期も時間がかかる傾向があり、メーカーに問い合わせると納期が6-8週とのことでした。
自分で組み合わせるメリットは、拡張性があることです。最高級の組み合わせもできますし、コストを抑えた組み合わせもできます。中古のカメラやレンズを用いると低価格で高性能なカメラをセットアップすることも可能です。
欠点は、自分で設定しないといけないこと。口腔内写真は実際の口腔内より綺麗に写ってもいけないですし、実際よりも悪くうつってもいけません。実際の口腔内をカメラ上で再現するために、倍率や光の条件など試行錯誤して決めないといけません。
私の場合は、知り合いの技工士さんのアドバイスをもらいながら、自分でセットアップしました。全く同じセットのカメラを使用している先生もおられます。カメラ、レンズは中古品ですが、専門メーカーから購入するのと比べ、半額以下に抑えることができました。
同じカメラを使っている先生もいるので、撮影条件も真似をすればいいだけなので、試行錯誤の必要がなく楽です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。