歯科医師兼歯科技工士
河田大人こども歯科クリニック、院長の河田です。
今回は前回の続きとして技工士になった理由について投稿します。
前回は、技工士さんに任せっきりになっててたらいけないと思い、自分で銀歯を作ってみても、綺麗に作れなかったところまでお話しました。
先生との出会い
自分では上手く作れないので、プロに任せた方がいいかな、と諦めかけていました。
そんな時、知り合いの歯科医師の先生が、技工士になるため国家試験を受けると聞きました。以前に大学病院の義歯科にも所属していて、歯を作るのがとても上手な先生です。
その先生は知識と技術は十分にありました。ただ歯科医師免許だけでは健康保険のルール上、できない作業があり、不便を感じて技工士になろうとしていました。
本来なら、2年間専門学校に通ったのち、国家試験に合格して技工士さんになることができます。指定された専門学校を卒業しないと、受験資格が得られないというルールになっています。さすが国家資格だけあって厳しいですね。
あまり知られていないのですが、6年制の歯学部歯学科を卒業しても技工士の受験資格が得られます。
つまり技術と知識を習得して国家試験を合格さえすれば歯医者は技工士にもなれるのですね。
歯を作るのが上手な先生が技工士国家試験を受けるときいて、ラッキーと思いました。その先生はまず間違いなく合格します。私も真似をすれば技工士になれるのではないか。技工士国家試験は実技試験もあるので前向きに練習するきっかけにもなる。
また国家試験は願書や必要書類が多く、受験するまでも大変なのですが、その辺りも先生に聞いたら教えてくれる。
すでに国家試験まで5ヶ月を切っていましたが、急いで願書を取り寄せました。
先生が勉強に使っている参考書を聞いて、すぐ注文しました。
技工士さんとの出会い
国家試験は、筆記試験と実技試験からなります。筆記試験は勉強すればいいだけですし、毎日歯科医業を行っている者からするとそこまで大変ではないです。
問題は実技試験でした。もちろん毎日細かな作業をしているので一般人よりは手先は器用になっています。診療で入れ歯を修理したり仮歯を作ったりはするので、多少の技工はできます。
でも試験となれば別。そもそも合格基準が分からない。
当時勤務していた歯科医院は院内技工室があり、技工士さんが2人勤務していました。ありがたいことにそのうち一人が、技工士の専門学校で教員をしていた経験がありました。国家試験についてはなんでも知っていましたし、教えるのもとても上手い。
本当にラッキーにラッキーが重なり、無事、技工士になることがでいました。
長くなったので今回はここまでとします。
次回は、技工士国家試験の内容と、受験することで得られた技術につて投稿したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。