山陽西二見駅から徒歩5分の河田大人こども歯科クリニック、院長の河田です。
今日はシリーズ小児歯科②です。前回に続き、泣いてしまうお子様に対するアプローチについてお話したいと思います。
私の場合の使っているテクニックは以下の5つです。
・tell show do 法
・カウント法
・モデリング法
・knee to knee 法
・褒める(さすがー、ご褒美、イエスセット)
シリーズ小児歯科①ではtell show do 法についてお話しました。今回はカウント法について解説したいと思います。
カウント法
カウント法も非常に簡単なテクニックですが立派な行動変容療法のひとつです。
方法は、”10数えるだけ”です。場合によっては5に減らしてもいいです。
「今から虫歯退治するで、5かぞえるで5だけやってみよう」
「いーち、にーい、…ごーお」
「すごい、上手!よしもう一回5な…」
という感じで治療を進めていきます。
お子さんに明確なゴールを伝えることで、そこまで頑張ろう、という気持ちにさせることができます。
また、5かぞえ終わった都度、褒めることで、もう一回頑張れば褒めてもらえる、と前向きに向き合ってくれるようになります。
術者側としても簡単です。数えるだけなので。
本当に5秒でしっかり治療できる?と疑問に思うかのしれませんが、実際には5秒ではないです。
「1、2、3、4、5」であれば5秒ですが、
「いーち、にーい、…ごーお」、であれば3×5の15カウント確保できます。
高等テクニックとして
「いーち、にーい、さーん、すっごい上手、めっちゃ治療しやすいわー、ありがとう、しーい、ごーお」
と間にそれとなく言葉を足せば15秒以上確保できます。
卑怯かもしれませんが、治療に協力してもらえれば、勝ちです。
こんなテクニックを駆使して、お子さんに積極的に治療に臨んでもらえるよう、工夫しています。
今回はここまでです。シリーズ小児歯科3ではモデリングについて解説します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。