歯科医師会は、主に開業している歯科医師が会員となり組織している職能団体です。

３歳児検診や学校検診、妊婦健診、成人歯科検診、訪問診療などを行い、行政に代わって歯科公衆衛生の向上に努めている団体です。

歯科医師法にも明記されていますが、歯科医師の仕事は”歯科医療と保健指導によって、公衆衛生の向上、国民の健康を確保する”ことです。

つまりクリニックで治療するだけでなく、住民にアプローチして健康増進することも、歯科医師の仕事です。

地域住民へのアプローチは、歯科医師個人でできることは限られてしまうので、歯科医師会を組織しています。

ちなみに歯科医師会を維持すために、歯科医師は会費を出し合っています。歯医者は、地域住民の健康増進のために、陰で働いているのですね。お金を払ってまでボランティアをしているという側面もあります。

歯科医師会は任意加入なので、開業しても入らなくてもいいです。

大学の先輩歯科医師が言っていました。歯科医師会に入会しないのは、”周り先生がボランティアをしているのに、見てみぬふりをしている”のと同じ。私にできるととは微々たるものですが、それでも歯科医師になったのであれば、少しでも地域住民の健康へのお手伝いをしたいな、と思っています。